2019年7月11日木曜日

バラハキリバチ(?)

今日ウマノスズクサにジャコウアゲハの幼虫を探していると、突然ブーンと蜂の羽音、ミツバチかな、と見ていると、葉に止まり、あっという間にサクサクサクと葉をまあるく切り抜き、抱えてブーンと飛び去りました。

調べてみると、バラハキリバチのようです。先般キンカンの木に吸蜜していたものよりは少し小ぶりで、ニホンミツバチよりも少し大きい感じです。キビキビと動き回るところは、今あちこちで飛び回っているトモンハナバチと同様です。動作に無駄がなく、迅速で、見ていて実に気持ちが良いです。調べてみると、双方ハキリバチの仲間(ハキリバチ科)ということで、納得しました。

しばらくすると、近くの別の木の若葉も切り取って、同じように運んでいきました。巣を地中に作るようですが、出入り口は見当たらず、観察できませんでした。

切り取られた部分の大きさからして、6月25日にコナラの木に見た食痕も、この蜂の仕業だと思われます。

ウマノスズクサにかぶりついています。この草の持つ毒は大丈夫なのでしょうか。



葉を器用に巻きながら切り取っていきます。




ハイ、できあがり。

葉を離れるとき、葉の重みでいったん体が下がります。ぐっと踏ん張って、巣に向かって元気に飛んでいきました。

近くの木の若葉も切り取って行きました。食痕のサイズでおおよその体の大きさが分かります。

ウマノスズクサの葉裏では、いつものようにジャコウアゲハの幼虫が仮眠中。いよいよゴジラに似てきました。今日は近くの方に7匹を里子に出しました。丈夫に育ってくれることを期待しています。
2019.07.09撮影



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