2019年8月28日水曜日

飼育記録:オオスカシバ:体色の変化

オオスカシバの4匹目が前蛹になりつつあります。今日午前中に摂食を止めて、場所を探してうろつき、飼育器のコーナーに場所を定めました。

アゲハの場合、徘徊する直前の終齢幼虫は、下痢便をして一気に体内の残留物を排出しますが、オオスカシバはそのようなことはせず、通常に糞をしながらうろつきます。先に蛹化したもの(1号~3号)は、繭の中にさえ数粒の糞をしていました。

不思議なのは体色の変化です。食餌を止めた段階で体色が土色に変化し始めます。その後徘徊しているときがもっとも土色が濃い時期です。その後繭を作る段階になると、体色は再び緑がかってきます。土の上を徘徊するときに少しでも見つからないようにとの擬態でしょうか。

*****

枝上ですでに体色の変化が見られます。これが午前8時頃。

徘徊中。これが午前11時頃。

繭を作り始める頃には体色が再び緑色っぽくなります。これが午後10時頃。

今年はオオスカシバが周囲で余り見られません。こうして保護してリリースすることで、少しでも個数の増加につながると良いのですが。

2019.08.24.撮影
2019.08.24.記述



0 件のコメント:

コメントを投稿

池端で

買い物の帰りに遠回りをして池端の野鳥を見てきました。折からの寒波でこの冬一番の冷え込み。横殴りの風が吹く中の観察です。人の出がないので、日頃は隠れていがちな野鳥の姿を認めることができました。 ヒクイナです。 タシギです。 クイナです。 晴れ間に突然カワウの一群が飛び立ったと思った...