2019年11月24日日曜日

三川合流秋景色

桂川、宇治川、木津川の合流地点を三川(さんせん)合流と呼びます。北に天王山、南に石清水八幡宮を抱く男山を臨むこの地は、海抜約10メートルと低地で、三川から大水が流れ込む度に水害に見舞われていました。本格的な治水工事は江戸時代初期から始まり、淀付近で宇治川に合流していた木津川と宇治川を分離する宇治川の付け替え、桂川の拡幅などを経て、昭和初期に現在の形になったということです。

その際に宇治川と木津川を隔てて約1.4キロの大きな堤防が構築され、背割堤(せわりてい)と名付けられました。当初は松を植えていたようですが、松枯れのため1970年代からソメイヨシノに植え替え、現在約200本の大変立派な桜並木となっています。2017年には淀川御幸橋のたもとに展望台を備えた「さくらであい館」が完成し、嵐山から木津に至るサイクリングロード「京都八幡木津自転車道線」を利用するサイクリスト達の休憩地となっています。

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背割堤入り口付近から先端部を見たところです。40年余り経過して、桜の木は巨木になっています。一部エノキなども混じります。昨年の台風21号で一部の樹木が倒れて処分され、現在切り株になっている場所もあります。



北側の、桂川と宇治川を隔てる堤防から背割堤を眺めたところです。左端に見えるのはさくらであい館。右にかけて石清水八幡宮のある男山。正式には鳩ヶ峰と言うそうです。

男山。右端に見えるグラウンドは、この河川敷にある「かわきた運動公園」。この日はリトルリーグの野球試合が行われていました。

紅葉の名所ではありませんが、混雑もなく、ゆっくりとマイペースで秋を楽しんだ一日でした。観察した植物などはまた後日。

2019.11.23.撮影
2019.11.23.記述





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