2019年12月19日木曜日

桂川散策:久世橋から桂大橋へ

16日の観察会でのスナップをポストします。素晴らしい天気で、気温も上がり、風も穏やかで、冬越しの昆虫たちも姿を現していました。カモの類は、ヒドリガモ、コガモ、オナガガモ、ヨシガモ、マガモ、カルガモ、キンクロハジロ、ホシハジロ、ハシビロガモ、そしてカイツブリ、カンムリカイツブリ、オオバン。サギの類はコサギ、ダイサギ、アオサギ。猛禽類もノスリ、ハイタカ。そして例会後桂大橋まで歩いた帰路にハヤブサが出て、小鳥はホオジロ、アオジ、ツグミ、ジョウビタキなども現れ、充実した観察会になりました。

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駅から久世橋に至る途中に、綾戸國中神社という神社があり、境内にはいろいろと興味深い樹木がありました。これはクロガネモチのようです。そのほか、ユズリハの雄株と雌株、ツブラジイ、アラカシなどもありました。新幹線がすぐ脇を通っており、その工事のために多くの木が伐採されたと聞きました。清掃をしておられた方の話です。

これはしだれ桜に生えたヒイロタケ。

民家の軒先にはピラカンサが真っ赤に実っていました。陽光を受けて炎のようです。

久世橋付近は下流の祥久橋下に堰があるために水深が浅く、水がゆったりと流れてカモたちにとっては冬越ししやすい環境です。例年多くのカンムリカイツブリも飛来します。この二羽は求愛行動の様子を見せていました。練習でしょう。これから胸の白色が際立ち美しくなっていきます。

おそらくニレノキハムシに葉をかじられたニレの木がたくさんありました。その葉が紅葉して面白いパターンを見せています。



冬至前の低く赤い陽光を受けてカラスウリが鮮やかに輝いています。

この時期には珍しいツマグロヒョウモンが体を温めていました。羽はかなり痛んでいます。ツマグロヒョウモンは幼虫越冬ですので、最後の日光浴を楽しんでいるのかもしれません。この個体はオスです。

楡の木にはナミテントウの姿を多数見ました。体が温まって、動きやすいのか盛んに走り廻っています。

ニレの樹皮の隙間にはナミテントウが集団で越冬する姿が観察されました。日中は出払っていて数が少ないですが、夕刻になって気温が下がると大集団になるのでしょう。

 これも成虫では越冬しないウラナミジャノメも陽光を受けて体を温めています。

例会後桂大橋へ向いました。農地脇の川沿いには、毎年数百の実をつけるカラスウリの群生があります。木に伝って実をならしている様子は、遠目に見ると柿の木と見まごうばかりです。

 ここでハイタカが登場しました。納得のいく写真ではありませんが、証拠写真です。

桂大橋下流の中州の樹木は鳥の糞で真っ白になっています。カワウでしょうか、サギでしょうか。

桂大橋近くの高圧線鉄塔にハヤブサが止まっていました。今年の冬はここを猟場と決めているようです。余りに遠いので写真は撮りませんでした。

2019.12.16.撮影
2019.12.18.記述



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