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いろいろと興味深いものがありましたが、その中でもカヤネズミの巣がたくさん見つかったので、その紹介です。
カヤネズミは、体長5cmほどの小さなネズミで、河川敷などの開けた草原に棲み、昆虫や植物の種などを食べて暮らしています。ススキやオギなどの背の高いイネ科の茂みに巣をかけ、子育てを行います。
草が青々として繁茂しているときには見つけにくいのですが、草の葉が冬枯れになるこの季節になると、地上から約1mほどのところに、ソフトボール大の丸い草の塊が見つかります。これが、カヤネズミが子育てをした巣です。子育てはすでに終えて、巣もその役目を終えています。
今回の観察会でも、水際に刈り残してあるオギの中に6つの巣が見つかりました。
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もう少し近づくと見えてきます。
これが巣です。子育ては初夏から秋にかけての時期なので、使い終えてかなり経ちます。巣が少し緩んできていますが、人の親指が通るほどの大きさの出入り口が一カ所空いています。
内部を観察してみます。巣の内側はびっしりとオギの穂で埋め尽くされています。穂の実りが浅いようですので、出穂してまもなく切り取ったのでしょう。
柔らかな穂に包まれて子ネズミたちが育ったことでしょう。カヤネズミの母の愛を見ることができました。
2019.12.16.撮影
2019.12.17.記述
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