2019年12月24日火曜日

冬越を生き抜く:カナムグラの種

生き物にとっては厳しい季節の到来です。河川敷の草むらも一面枯れ葉色になっています。その中でも一生懸命に冬を越す生き物たちがいます。その様子をフィールドサインから探ります。

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枯れてぼろぼろになった草の塊があります。 秋の終わりに辺り一面を覆い尽くした、カナムグラです。朽ちていくしかないようですが...

枯れ草をそっと持ち上げると、地面の上に種がこぼれています。

カナムグラは麻科のつる性植物です。七味唐辛子に入っている麻の実と同じような固い殻を持つ種子をつくります。

よく見ると食べられている種子があるようです。花殻も散っています。

種子を拾って集めてみました。これが食べられている種子です。

そしてこれが食べられていない種子。ですが...

食べようとした痕跡が残っているものもあります。種を挟むように傷が付いていることからしても、鳥のビークマーク(嘴跡)でしょう。スズメたちが群れで枯れたカナムグラの上に乗っているのをしばしば目にします。スズメの仕業かもしれません。

約20cm四方から拾うと、空っぽにされたものとないものとの比が約2:1になりました。

カナムグラの種子にはこのようにかなり露出したものが多いです。

ひょっとしたら、種子の3分の2程度は食べられることを前提に、鳥たちまき散らしてもらえるよう、見つかりやすいように露出させているのかもしれません。

ちなみに、百人一首に歌われている恵慶法師の「八重葎しげれる宿の...」の歌のヤエムグラは、つる性植物が重なって生い茂っている様子を表しますが、その実態はこのカナムグラだっただろう、という説を聞きました。確かに家を覆うほどの繁殖力があります。

2019.12.21.撮影
2019.12.23.記述





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