2020年5月11日月曜日

近隣の散策

新型コロナ流行のために遠出を自粛していますが、近隣の住宅の庭先の植栽を眺めるだけでも結構勉強になります。特に今は樹木の花が咲く時期ですので、日頃は余り関心を持って観察していなかった木々の花に注目するのも良いのではないでしょうか。小さなルーペをポケットに忍ばせて、身近なものを拡大してみると、意外な発見もあります。

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「春の山は笑う」と言いますが、ヤマザクラだけが山を飾る花ではありません。京都の西山では、緑が濃くなる前に山が沸騰するように黄色くなります。その主役がこれ。常緑広葉樹のシイの木の仲間です。照葉樹林帯を作る木々で、日本の山は放置しておくと、この種の樹木の極相林になります。

これはツブラジイの花。新芽が黄金色というか、茶色がかった緑色で、沸騰した泡のように見えます。 

房のように垂れ下がっているのが雄花。

拡大します。

そしてこれが雌花。目立ちませんが、雄花が咲いている枝の下部にあります。数は多くありません。

拡大します。

町中での観察。これはハクウンボク。見事に咲いていました。エゴノキのなかまで、このブログでも何度か紹介しています。鹿王院の門前の民家に咲いています。




これはヒトツバタゴ。ナンジャモンジャの木とも呼ばれます。細い花びらが風に揺られてとてもきれいです。



テイカカズラも蕾を膨らませてきています。咲いた花の花びらにひねりがありますので、中央に針金を通して正面から息を吹きかけると、風車のようにくるくると回ります。 

2020.05.07.撮影
2020.05.10.記述


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