2022年5月28日土曜日

ハラグロオオテントウ全滅:Pitiful plight of haraguro-ootentou

昨日のハラグロオオテントウの写真を見直して、特に何者か天敵による被害の多さに、若干胸騒ぎがして、夕刻桑の木まで様子を見に出かけました。昨日多数の蛹があった根本の歯を調べても、ない、ない、どこにも蛹の姿がありません。信じられない気持ちで木を確かめ、枝を確かめ、葉を確かめましましたが、どこにもありません。昨日概数では20匹ほどがいたはずなのですが...夕闇が迫る中、やっと探し当てたのは、同じ場所から生えているエノキの葉裏の1匹のみ。他はおそらく野鳥に食べられてしまったと思われます。自然界の厳しい現実を目の当たりにしました。

昨日は蛹が付いていた桑の葉です。

下が昨日の同じ葉です。上部の蛹2つはこのときすでに尾部の痕跡しかありません。その後1日の間に下の2つもなくなりました。この写真右奥に見えている蛹も全く姿はありませんでした。

どうやらこれが犯人の残した痕跡のようです。桑の実を食べる際に枝まで落としていくのは、カラス以外にありません。近くの松尾橋でバーベキューをする人が増え、その残飯をあさるカラス(ハシボソ、ハシブト共に)が増えて、毎日50羽を超えるカラスが集まっています。バーベキューは週末。ウィークデイは腹を空かせたカラスたちが早朝ゴミをあさりに来て困っています。今は桑の実の熟す季節なので、雌木の樹下がカラスの落とす枝と実とで真っ黒になるくらい荒らしていきます。この桑の木もぼちぼち食べ頃になったので、飛来したのでしょう。昨日にはこのような食痕はありませんでした。

これももう一つの証拠。昨日蛹の付いていた葉が乱暴に引きちぎられています。カラスが細い枝先なので葉ごと食いちぎったのだと推測します。スズメやヒヨドリ、ムクドリならばこのような食べ方はしません。このような箇所が何カ所かありました。自然界のバランスを人が崩して、それが波及している一例ですね。

30分ほど探してやっと見つけた無事な蛹です。これは自宅に持ち帰り保護と観察の対象とします。

Photos 2022-05-27

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