ググって猛禽類を期待した方は、残念でした。ここで取り上げるのは、昆虫のコミミズクです。カメムシ目でヨコバイ科です。ネットの写真で見事な擬態の様子を知り、ぜひ現物を見たいと思っていたところ、知人から入手の知らせが来ました。さる植物園を訪問した帰りに、上着についていたそうです。早速出かけていただいてきました。現物は写真よりはるかに魅力的です。噂に違わない見事な擬態、のんびりととぼけたような顔つき、小枝に溶け込むようなヘラ状の頭部と尾部、おっとりした動作の中時々ぴしっと音を立てて瞬間移動するところなど、どれを取っても魅力的です。
カメムシ目なので樹液を吸うだろうと、ナンテン、アラカシ、アキニレ、クワ、エノキの葉付き枝を入れておいたところ、アラカシにご執心のようですので、たっぷり観察した後、アラカシの生け垣のある公園に逃がしてやりました。自宅で越冬させることもできたでしょうが、それでなくてもかなりの数のサナギや幼虫を管理しているので、毎朝「どこ行った~??」と探さねばならないコミミズクは、可愛くはあるのですが、精神衛生に悪いです。放した公園にもいると思いますので、来年の再会を楽しみにしておきます。祈、子孫繁栄!
緑色の個体ですので、茶色の枝では若干目立ちます。
これが生きものであるとは、なかなか見抜けない...
でしょ!?
移動中に足を観察。体に寄せると、体のくぼみにぴったり収まり、紡錘形になるように発達しています。
徐々に生け垣の奥の方に移動していきました。
元気でね!
Photos 2022-11-08
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