2022年11月17日木曜日

アシナガモモブトスカシバ:Macroscelesia longipes yamatoensis Arita

今年はゴキヅルが豊作で、川面に面した河川敷の草原に多くの果実を見ることができます。このゴキヅルを食草とする蛾に、アシナガモモブトスカシバ(環境相RDBで絶滅危惧II類)がいます。今年もその優雅な飛翔を確認する機会がありましたが、数は決して多くありません。豊かな水辺環境に依存する昆虫で、数を減らしているようです。

これの幼虫や蛹を一度見たいと思っていたところ、川岸の草むらに食痕や糞の痕跡のあるゴキヅルの実を発見しました。ネットの情報には、茎の中に虫えいを作って、そこで育つように書いてあるものを見ましたが、ゴキヅルの茎は細くて、そのようなゆとりがありません。むしろゆりかごのような果実の中で育つのが妥当だろうと思い、先日来探していたところ、見つけました。

一つ割ってみたところ、中にかなり大きく成長した幼虫がいました。いったん果実から出すと元に戻せないので、現在保護して飼育中です。飼育下での蛹化や羽化は大変難しいとあります。生態もよく知られていない昆虫ですが、トライしてみたいと思います。



Photos 2022-11-14

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