西山の谷筋にタイワンアリタケを探しに行きました。タイワンアリタケはアリ(特にチクシトゲアリ)を宿主とする冬虫夏草です。生きているアリに寄生し、アリの脳を操ってシダや常緑広葉樹に登らせ、葉裏の主脈(側脈のこともある)に大顎でかじりつかせてから、アリを殺し、ストローマを出して胞子を飛ばす、そのような菌です。生きながらも死んでいるようなアリを操ることから、英語ではzombie ant fungusと呼ばれます。BBCやNational Geographicなどでこれを扱った動画もあり、それによると、1つのコロニーを全滅させることもあるそうですが、果たしてどうでしょうか。この日は一枚のシダの葉裏に9つのタイワンアリタケをはっけんしました。コロニー全滅も誇張ではないのかもしれません。
0 件のコメント:
コメントを投稿