針葉樹の雄花はどれも似たようなもので、マッチ棒のような花から、ヒトによっては見るだけでくしゃみの出るような花粉を飛ばしますが、雌花はそれぞれの主が中々ユニークな形状の花を見せてくれ、しかも、その花に、受粉を助けるための「受粉液」(胚珠液などとも)が分泌されて、丸く光に輝いている様子は、大変きれいなものです。
別のブログでこれを紹介したところ、ぜひ見たいという方々が複数出てきて、何人かを現地にお連れすることになりました。それはそれで喜んでもらえてよかったのですが、そのコノテガシワの横に杉の木があり、この雄花がパンパンに膨れて、いかにも「花粉、飛ばすぞ~」と言った具合。それならば雌花もあるでしょう、と探したところ、ありました、ありました。
その場では枝に手が届かなかったので、一度家に帰って、高枝切り器を持ち出し、小さな一枝をいただいて観察しました。う~む、これもなかなか捨てておけない美しさがあります。ちょうど受粉液をたたえて、花の盛りでした。花粉症のヒトは、杉の木を悪者扱いして嫌うばかりでなく、この花の美しさを愛でてみれば、気分がほぐれて症状が少し軽くなるのではないでしょうか。
コノテガシワの雌花です。受粉液が丸く光ります。
2023-02-28
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