2023年9月8日金曜日

大広間:バラハキリバチの営巣

植えた植物が枯れてしまい、水やりを怠っていたベランダのプランター、その穴(排水穴)からハキリバチが出入りしているのを見つけたのが7月のこと。そのまま出入りを自由にしておいたところ、8月半ば頃までには出入りが終了しました。9月の半ばになり、すでに幼虫はすべて羽化しただろうと推測し、プランターをひっくり返して、中身を確認しました。プランターは、内部に簀の子があり、そこで土が遮られるため、底面との間には2cmほどの空間ができています。灌水した場合、排水は側面にあいた1つの穴から行われます。今回のハキリバチはその穴を出入り口にしてこのプランターを巣に仕立てたのでした。

プランターをいったん立ててしまったので、どのように巣がアレンジされていたのかよくわかりませんが、一つ一つの巣はきちんと葉に包まれており、縦方向に連結された巣もあります。簀の子についた葉(つまり巣の上部に使われていた葉)を見ると、どうやらプランターの奥の方にまとめて巣を作ったようです。連結された巣があるということは、ある程度底面の溝に沿って巣を作っていったのかもしれません。


取り出したままの巣の様子です。多数の葉に包まれています。全部で8個あります。

一つ一つはこのような形。すでに成虫となって羽化したのでしょう、脱出口が開いています。

少しほぐしていくと、大きめの巣は2つの巣が連結したものであることがわかりました。全部で10個あります。これが標準的な数かどうかはよくわかりません。とりあえずすべての巣から成虫が無事巣立っていったようで、安心しました。

2023-09-07

0 件のコメント:

コメントを投稿

池端で

買い物の帰りに遠回りをして池端の野鳥を見てきました。折からの寒波でこの冬一番の冷え込み。横殴りの風が吹く中の観察です。人の出がないので、日頃は隠れていがちな野鳥の姿を認めることができました。 ヒクイナです。 タシギです。 クイナです。 晴れ間に突然カワウの一群が飛び立ったと思った...