2019年9月22日日曜日

飼育記録:黄金色の蛹

ヒメアカタテハの蛹が羽化しました。愚鈍とも思える幼虫時代とは異なり、機敏に飛び回ります。やっとの事で捕まえてリリースしましたが、あっけなくさっさと飛び立っていったのはちょっと残念。少しは未練らしきものを見せてほしかったです。が、仕方ありませんね。蛹化から羽化までに要した時間は5日あまりで、これまで羽化させた蛹よりもずいぶん短かったです。

この蝶は卵から育てましたが、育ててわかったことがいろいろあります。その第一は、蛹の美しさです。南方に生息するオオゴマダラが金色の蛹を作ると聞いていて、是非見たいものだと思っていましたが、このヒメアカタテハの蛹の美しさは、オオゴマダラのものより派手さが抑えられ、薄衣をまとったような上品な金色で、えもいわれぬ気品があります。ぜひもう一度育ててみたい蝶です。

*****

羽化したヒメアカタテハです。夜半に羽化したもので、朝にはすでに羽根がしっかり乾いており、この直後逃げ回って困りました。

もう一個体のヒメアカタテハです。最初のものよりも黄金色が際立っているようで、実に美しいです。これも2,3日中には羽化するでしょう。ヨモギを食べて、糞だらけの巣に籠もって、よくもこんなに美しい蛹が作れるものだと思います。
2019.09.18.撮影
2019.09.21.記述




0 件のコメント:

コメントを投稿

東公園:いきもの観察

今年の秋の公園生け垣の剪定は、不思議なことに側面のみを剪定し、上面は剪定なしでした。このままだと来春の芽吹き以降シュートが伸びて、春の剪定が大変になると思われますが、自然観察には、生き物の生育環境がある程度保全されて、いい加減な剪定はありがたいです。 アラカシの葉陰にオオカマキリ...