2019年5月27日月曜日

大きな木(Giving Tree)

シェル・シルバースタインという米国の作家にGiving Treeという作品があります。日本語訳は『おおきな木』で、子供と共に生長する木(リンゴの木?)が、ひたすら子供の役に立ち、与えることを幸福と感じて、切り倒され切り株になっても、自分の元へ戻ってくる老いた子供に愛を与え続けるという物語です。

川辺の樹木を見ていると、この木のように、ひたすら鳥たちや虫たちに自分自身を与える木々を見ます。見方によっては、与えることで種の拡散を狙うしたたかさが読み取れないこともありませんが、得るものよりもはるかに多いものを与えて成長しています。

今実をつけ始めている桑もその一例で、今頃から一月弱の間、段階的に実を熟させながら鳥たちに与え続けます。今日は川沿いの桑の実をムクドリたちが夢中になって食べていました。ムクドリにとっては桑の実はちょうど一口サイズですが、スズメたちも同じようにほおばろうとして、悪戦苦闘する様子が可愛らしかったです。
桑の実をくわえる椋鳥 2019.05.27撮影

桑の実をくわえるスズメ 2019.05.27撮影

ちなみに桑は雌雄異株の植物ですが、雄株は余り目に付きません。雌株のほうが圧倒的に多いように思います。また、種類は、人為的に作られた種類もおびただしくあり、厳密に分類はできないようです。




ヤナギハナガサ、クワキジラミ、コシアカツバメ、コマツナギ、アカメガシワ、クロバナエンジュ(イタチハギ)、エノキハトガリタマバエ

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