2019年6月26日水曜日

カノコガ

植物園でカノコガが多数発生しています。白黒の鹿の子模様の羽根と、黄色の帯の入った太い胴体が目立つ蛾です。動きが鈍くて草や木の葉に止まっていることも、目立ちやすさの原因です。成虫の姿と名前は知っているのですが、幼虫時代や食草のことは良く知りません。

目立つ黄色の帯は、一説には、腹に輪模様のあるフタオビドロバチに擬態しているとのことです。石垣島などにはツマキカノコという種がいて、スズメバチなどによく似ているらしいので、この種の蛾に共通した生き残り作戦かもしれません。

飛ぶよりも止まっていることが多いです。羽根の白く見える部分は透明で、羽根は薄く、体に比べて小さいです。したがって飛翔能力は高くありません。

二匹が交尾していました。雌はおなかが大きいですね。

2019.06.23撮影



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