この日はホタルを探して小川を下ると、ノイバラの葉に丸い果実のような固まりを見つけました。まるでサクランボウのような赤い実でおいしそうです。ですが、葉に直接ついていて、明らかにこれは虫こぶ、虫えいです。写真を撮って後で調べると、これは、バラハタマバチという蜂の幼虫が入った虫こぶで、バラハタマフシといいます。中には小さな幼虫が入っています。
葉に卵を産み付けられたノイバラは、組織を守るために、そしてか弱い(少なくとも最初は)幼虫は身を守るために、できあがったのがこの丸い果実のような虫えいで、幼虫はこの中で安全を保ちながら、周囲の組織を食べて育ち、時期が来るとそのまま地面に落ちて、夏秋冬を越し、翌年の春に成虫となって出てくるそうです。
類似の虫えいは、この付近でもエノキやアキニレなどにも見られ、赤や黄色に色づくと、時ならぬ果実の実りのようで、面白く感じます。
このような虫えいには、実に様々な形があり、中には本物の花と見間違うまでに複雑な形をしたものもあります。主としてコスタリカで活躍しておられる写真家の西田賢司氏がその魅力の一部を紹介されています。
一つを割ってみました
上に張り付いているのが、幼虫です。このような小さい虫に大きな果実(?)を与えています。実に気前が良い。
たくさんなっていると、果実の実りのようです。
2019.06.03撮影
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