オオブタクサはブタクサの仲間の中でも特に大きく育ち、夏から秋にかけて長い花穂を多数付ける雌雄同株で、雄花と雌花がある雌雄異花の植物です。河川敷に点在し、季節には花粉症の原因として迷惑がられる植物でもあります。
しかし、私自身観察したところ、花粉はかなり重いもので、風媒花ですが、遠くまで花粉を飛ばすようには思えません。数個の雌花が雄花の下に咲き、雄花から落ちてくる花粉を受粉するような仕組みになっているようです。
迷惑がられるオオブタクサは、現在は葉が見事に茂り元気はつらつですが、秋口になると葉が虫たち(特に甲虫類)に食べられボロボロになってゆき、秋の終わりには葉を食べ尽くされた姿で寒風にさらされています。この姿を見ると、虫たちに惜しげもなく緑の葉を与え続けたオオブタクサに感動してしまいます。オオブタクサも、広い意味での「大きな木」(Giving Tree)と言っても良いのではないでしょうか...花粉症に悩む方々の顰蹙を買うかもしれませんが。
オオブタクサの巨木(?)です。全体をおさめきれませんでしたので、上半分のみ。
地上部約1.2メートルのところ。片手ではつかみきれない太さです。
頭頂部の葉に虫食いはほとんどありません。
脇芽もきれいです。
となりの株は既にご覧の通り。
主犯格のドウガネブイブイです。温暖化と共に増えているようです。
2019.07.10撮影
2019.07.11記述
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