2019年8月14日水曜日

チョウの家

用事があって、青少年科学センターまで行ってきました。久しぶりに訪問しましたが、展示物はここ20年来余り代わり映えがせず、3Fの科学遊具には故障中のものも多かったです。京都サイズの都市ならば、しかもノーベル賞受賞者を輩出している大学もあることですし、もっともっと予算をつぎ込んで充実した施設にしてもらいたいものです。

ちょうどお昼に「チョウの家」の見学時間だったので、子どもたちに混じって見学してきました。ここには、沖縄に生息する「オオゴマダラ」「リュウキュウアサギマダラ」「シロオビアゲハ」の3種類を観察することができます。

オオゴマダラです。前翅を開くと、差し渡し13cmほどになる大きなチョウです。本州にも渡ってくるアサギマダラと同じく、キョウチクトウ科の植物を食草として、体内に毒を溜め、天敵から身を守ります。

リュウキュウアサギマダラです。オオゴマダラよりは小型です。

薄い色の部分は、アサギマダラと同じ浅葱色(あさぎいろ)です。

こちらはシロオビアゲハの幼虫。ナミアゲハなどとよく似ています。ナミアゲハなどと同じくやはり柑橘類の葉を食べ、沖縄現地ではシークヮーサーの木によく繁殖するとのことでした。

シロオビアゲハの成虫です。

こちらはオオゴマダラの幼虫。体から生えている角のようなものは肉角(にくかく)と言います(一方でアゲハの幼虫が頭から出す臭い角は「臭角(しゅうかく)」と言います)。色と形からおどろおどろしく見えますが、刺すことはなく、無害です。ただし、体には食草の毒が蓄えられており、その毒は蛹を経て成虫にまで受け継がれます。

オオゴマダラが羽化した後に残した蛹の殻です。斑点がある半透明の胴の部分はガラス細工のようでとても美しいです。

オオゴマダラの羽化前の蛹も見ることができました。蛹の表面が黄金色に輝くので有名です。戻った館内ではオオゴマダラとリュウキュウアサギマダラの蛹化と羽化の動画を見ることができました。

館外にあった、太陽光発電のデモンストレーションロボットです。3枚の大きな鏡を操って、人形の胸にある太陽光発電パネルに光を集中させると、発電してロボットが重量挙げをします。このように体験科学学習を誘発する仕組みが随所にありました。低予算の中でがんばっているという印象を持ちました。
2019.08.13.撮影
2019.08.13.記述




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