2019年10月31日木曜日

観察行:秋の色

今年の京都は10月の平均気温が例年に比べて高かったため、紅葉の遅れが予報されています。紅葉というともっぱらモミジの紅葉を話題にしますが、サクラやツタなども比較的地味ではありますが、色づいて秋の歩みを知らせてくれます。紅葉狩りでごった返す名所よりも、自分の庭や近所の生け垣など、ちょっとしたところに様々な木々が赤く黄色く色づいて落葉していく様を眺める方が、秋の気配をじっくり楽しむことができるように思います。

先般訪れた亀岡の池の周囲の紅葉です。

*****

桜の木から蜘蛛の糸でぶら下がった葉が一枚、風に舞っていました。撮り方によっては糸がほとんど消えてしまって、不思議なオブジェになりました。

池を見下ろす東屋の支柱に絡まるツタの葉です。緑から赤に変わるグラデーションは特にきれいに思います。

こちらはアケビの葉。これも役目を終えて葉を散らします。

先ほどの支柱の反対側。良い具合に色づいています。

水面に対岸の林が映っています。手前は色づき始めた桜の葉です。福田平八郎の柿の葉の絵を思い出しますね。
2019.10.28.撮影
2019.10.30.記述



0 件のコメント:

コメントを投稿

平均棍

カやハエなどの「双翅目(ハエ目)」の昆虫には、前翅の付け根に退化した後翅が見えます。多くは先の丸まった棍棒のような形をしており、「平均棍」と呼ばれます。わかりにくい日本語ですが、英語では balancer というので、こちらの方が機能的に理解しやすいです。飛翔時には、前翅の羽ばた...