今日は帰りに京都御苑に立ち寄って、小さな草花を観察してきました。今日も日中は暑い日でしたが、樹木や草花はもうすっかり秋の装いです。
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ゲンノショウコです。下痢止めや整腸などに穏やかな効能のある薬草で、すぐに効果が現れることから「現の証拠」と呼ばれるようになったとの説があります。昔は田んぼの畦などによく生えていましたが、今では郊外の山裾などに行かないと見られなくなりました。それが京都御苑で見られるのは嬉しいことです。
種が熟すとカタパルトのように種をはじいて、神輿の屋根のような形になりますので、神輿草の別名もあります。
キツネノマゴも沢山咲いていました。小さな花ですが、模様が複雑で、ルーペでの観察に耐えます。
拡大します。
チヂミザサの実です。これもごく目立たない草本ですが、早朝にノギに露を蓄えた姿など、捨てがたいですね。
チカラシバです。おしべが外にはみ出していますが、おしべの存在に気づいたのは初めてです。余りにもどこにでもあるので、見過ごしています。
チカラシバとキンエノコロが交互に生い茂っています。
ヤマトシジミ。チカラシバの上で夜を過ごすのでしょうか。沢山止まっていました。
ケヤキの着果短枝です。ケヤキの実は自分で風に乗る手段がありません。このように葉をつけたまま、枝ごと風に流されながら、地上に落ちます。
葉が青いままのものあります。
この一粒が樹齢200年もの大木に育つのは不思議ですね。
2019.10.04.撮影
2019.10.04.記述
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