2019年10月5日土曜日

観察記録:京都御苑の小さな草花

On my way home I dropped by at Kyoto Imperial Palace Garden. Centrally located in the busy town of Kyoto with its 1.5million population, this area still retains a peaceful and serene atmosphere Kyoto must have once enjoyed. The garden is well maintained but here and there grasses are left untrimmed so that small insects and indigenous plants can grow. Indeed there are quite a few indigenous plants that have been almost wiped out in the city area.

今日は帰りに京都御苑に立ち寄って、小さな草花を観察してきました。今日も日中は暑い日でしたが、樹木や草花はもうすっかり秋の装いです。

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ゲンノショウコです。下痢止めや整腸などに穏やかな効能のある薬草で、すぐに効果が現れることから「現の証拠」と呼ばれるようになったとの説があります。昔は田んぼの畦などによく生えていましたが、今では郊外の山裾などに行かないと見られなくなりました。それが京都御苑で見られるのは嬉しいことです。

種が熟すとカタパルトのように種をはじいて、神輿の屋根のような形になりますので、神輿草の別名もあります。

キツネノマゴも沢山咲いていました。小さな花ですが、模様が複雑で、ルーペでの観察に耐えます。

 拡大します。

チヂミザサの実です。これもごく目立たない草本ですが、早朝にノギに露を蓄えた姿など、捨てがたいですね。

チカラシバです。おしべが外にはみ出していますが、おしべの存在に気づいたのは初めてです。余りにもどこにでもあるので、見過ごしています。

チカラシバとキンエノコロが交互に生い茂っています。

ヤマトシジミ。チカラシバの上で夜を過ごすのでしょうか。沢山止まっていました。

ケヤキの着果短枝です。ケヤキの実は自分で風に乗る手段がありません。このように葉をつけたまま、枝ごと風に流されながら、地上に落ちます。

葉が青いままのものあります。

この一粒が樹齢200年もの大木に育つのは不思議ですね。
2019.10.04.撮影
2019.10.04.記述




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