2019年11月27日水曜日

カメムシの越冬(虫に弱い人は閲覧注意。でも珍しい映像です)

昨日並木を散歩していて、桜の葉に妙な黒い固まりがあるのに気づきました。よく見ると、何とこれがヒメジュウジナガカメムシの固まり。カメムシの類は成虫で越冬し、条件によっては集団で越冬することもありますが、落葉する葉にこれだけの集団でいるのは見たことがありません。

ヒメジュウジナガカメムシは体長6ミリから9ミリ程度のカメムシで、幼虫(不完全変態です)から成虫までこの付近ではもっぱらガガイモを食草とします。毎年夏に咲くガガイモの花芽に群がってその生長と結実を妨げているのですが、今年はその姿をほとんど見ませんでした。今年は珍しくガガイモが数多く実をつけているのですが、このカメムシの数とガガイモの結実数とは反比例の関係にあるのかもしれません。

カメムシを嫌う人は多いです。しかし、実はカメムシの仲間はどこにでもいて、ヨコバイ、ウンカ、セミ、アブラムシ、アメンボなど多くの科が含まれ、昆虫類の中でも大きな部分を占めます。アカスジキンカメムシなど非常に美しいカメムシもいますし、水中に棲むタガメなどもカメムシの仲間。そして非常に奇妙な格好をして人気の高いツノゼミもカメムシ目に属します。

凝り固まった偏見を捨てて、今一度カメムシの仲間を観察してはどうでしょうか。

*****

さて、件のヒメジュウジナガカメムシです。一匹なら平気ですね。

2,3匹でも我慢できるでしょう。

10匹ほどになると、ムシズが...

む、む、これは...

ひょっとして...

「ギャ~!」という悲鳴が聞こえてきそうです。

ですが、木枯らしの中、群れを作って強風と寒さに一生懸命耐えている様子はちょっと感動では?

2019.11.25.撮影
2019.11.26.記述







0 件のコメント:

コメントを投稿

池端で

買い物の帰りに遠回りをして池端の野鳥を見てきました。折からの寒波でこの冬一番の冷え込み。横殴りの風が吹く中の観察です。人の出がないので、日頃は隠れていがちな野鳥の姿を認めることができました。 ヒクイナです。 タシギです。 クイナです。 晴れ間に突然カワウの一群が飛び立ったと思った...