2019年11月3日日曜日

観察行:高雄~大覚寺を歩く:秋の野の草花など

Besides mushrooms, we found some flowers along the path. Some flowers start to bloom in autumn and some are lingering from summer. Although most of the flowers are small, if you look into one, you will find the world of wonder in it.

昨日のきのこについで、道中観察した草花の記録です。花の盛りは過ぎましたが、名残の花々、この季節にやっと咲く花々もあって、少ないながらも風情のあるものが多いです。

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コウヤボウキです。山裾に多い落葉低木です。その年伸びた細い枝の先端に花が咲きます。高野山でこの細長い枝を束にして箒にしたそうで、そこからこの名前が付いたとか。

アキノキリンソウです。一見外来植物で悪者扱いされるセイタカアワダチソウと似ていますが、それもそのはず、分類学的には兄弟分と言っても良いでしょう。2種ともキク科キク目に属します。かつては里山に広く見られたのですが、現在は農地と山裾の境目あたりに細々と咲いています。一方で、アキノキリンソウに取って代わったセイタカアワダチソウも、野原を真っ黄色に染めて咲いたかつての勢いがありません。野原の片隅に肩を寄せ合うように群落を作って咲いています。秋の景色の一部になったと言えるでしょうか。

ヒヨドリジョウゴの花が咲いていました。この季節に咲くのはずいぶん遅いです。夏の終わりに一度草刈りがあって、新しく枝が伸びたのかもしれません。

ナス科の植物らしい花です。

これはイヌタデ。名前からしてさげすまれていますが、なかなかどうして、侮れません。意外ですが、小さい花こそ美しい。桜の花のような濃いピンクが印象的。

こちらはハナタデ。花の付き方はイヌタデほど密ではありませんが、花びらが緑から先端にかけてピンクに変わるグラデーションがよろしいです。

いずれも長さ1 cmほどの花穂の世界でした。Beauty is in the detail. 美は細部に宿ります。

2019.10.31.撮影
2019.11.01.記述







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