2018年3月21日水曜日

ユスリカと人間

フユユスリカについていろいろと観察し、調べている。特にイワツバメの出現との関連が気になる。それに釣られてユスリカを扱ったページを調べていたら、ユスリカを人が食べるという情報が見つかった。昆虫食である。

ユスリカは、日本でもよく見られる。春から秋にかけて河川や湖沼の多い地方では、道路の脇や立木の影などに、ゆらゆらと蚊柱が立っている、あれである。我が家でも子供たちが小さい頃、歩いていると頭の上に蚊柱ができて、それをいやがり「頭虫いやや~!」とよく叫んでかけだしたものである。

さて、今回のユスリカ、場所はアフリカのビクトリア湖、例のナイルパーチの導入で在来の魚が駆逐されたという「ダーウィンの悪夢」の舞台である。ここに定期的にユスリカ(lake flies)が大発生して、地元民がこれを捕獲し、パテ(bug patty)にして、ハンバーグのように焼いて食べるという。小ぶりのハンバーグ一つに含まれる蚊の数は約50万匹、栄養価はビーフハンバーグの7倍という。

この地ではユスリカの密度があまりにも濃いために、捕獲するには鍋を振り回すだけで、鍋底にびっしりと張り付くという。動画では実際に子供たちがにこにこ顔で鍋を振り回し、張り付いたユスリカをかき集める様子が映っていた。

爆発的に増加する人類の食、特にタンパク質をまかなうことができるのは、昆虫だけだという研究の紹介を読んだ記憶があるが、実際にそうなのかもしれない。エビ・カニなど人は有り難がって食べるが、そもそも甲殻類は外骨格、昆虫や蜘蛛などと何ら変わらない。タランチュラは焼いて食べるとカニそっくりの味がする、はさみの小さなタラバガニは、発生学的には、他のカニよりもダニに近いとも読んだことがある。

話がいささかグロテスクになって申し訳ないが、さて、今日は春分の日。若葉も芽生えはじめて、昆虫たちが顔を出す季節となってきた。この機会に昆虫たちを見直すことにしよう。



今日は一日雨模様のぐずついた天気。近くのホームセンターに行ったら、ゼラニュームのよい苗が入荷したばかりだったので、4つ買い求めた。ベランダにつるすプランターも買い込んだので、何年かぶりにベランダにミニ花壇を作ってみようと思う。

by harusan


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