2019年11月8日金曜日

観察記録:小さな庭で:秋の終わりの昆虫たち

高気圧の張り出しで秋晴れの良い天気が続いています。日中は気温が上がるので、花を訪れる昆虫たちが増えてきます。

*****

ベニシジミです。ランタナの花に吸蜜しています。幼虫で越冬し、春一番に姿を現すチョウです。

クマバチもまだ生き残っています。千日紅がお気に入りのようです。

これはキンケハラナガツチバチのメスのようです。通常は幼虫で越冬するのですが、成虫での越冬もあるようです。

こちらはコウカアブでしょうか。見た目もあまり良くないので、嫌われ者ですが、生きものが少なくなるこの時期には、生きているだけで貴重に思えます。

ナミハナアブのようですが、逆光でよく分かりません。

ベニシジミは春先や秋の終わりなど寒い時期に見ると、なんとなくほっこりと暖まります。

レモンの葉にはナミアゲハの幼虫がしがみついています。春先から沢山の卵が産み落とされましたが、寄生蜂やアシナガバチにやられて、蛹になったものはほとんど皆無です。この時期からは寄生蜂などの害はありません。この幼虫は寒さに耐えて蛹になれるでしょうか。
 

あじさいの葉陰にはオオカマキリが。もうほとんど動けません。

草むらのオンブバッタは結構早足で逃げて行きました。

床下の壁にジャコウアゲハが蛹化しています。胸を支える糸が外れているようです。おしりの支えも外れそうです。これはレスキューしないといけません。

こちらは鉄枠にしっかりと固定された蛹。これは大丈夫。

ナナホシテントウは草の葉を盛んに動き回り、餌を探しているようです。成虫が集まって越冬します。

確実に訪れる冬を前に、短い命を燃やすもの、命をつなごうとするもの、様々な生きものの姿が、小さな庭の中にありました。

ベニシジミからベニシジミまで2019.11.05.撮影
ナミアゲハからナナホシテントウまで2019.11.04.撮影
2019.11.05.記述







0 件のコメント:

コメントを投稿

イヌコリヤナギ

年初に広沢池で一枝手折ってきたイヌコリヤナギが開花しました。小さくて、ネコヤナギほどは猫っ毛がありませんが、かわいらしい小さな花です。折から今夜は全国的に寒波の襲来で降雪や凍結が予報されています。暖房の効いた部屋の中だけは、一足早く早春の装いです。 ネコヤナギとはしべの色や形も微...