2019年12月30日月曜日

加茂川散策:冬の野鳥たち

植物園を目指して自宅を出発したのはいいのですが、到着して納得。年末年始の休園日でした。予定を切り替えて加茂川での野鳥観察へ。

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到着したのはすでに午後。傾いた日の光を受けてコガモの翼鏡がきれいに輝いています。

ダイブすると特によく見えます。

 この翼鏡、色素による光の吸収と反射によって色が見えるのではなく、「構造色」という輝きです。光の波長ほどの微細な構造によって、光が干渉・散乱・反射することによって生じるそうです。CDディスクの輝きや玉虫の羽根などの昆虫の輝きも同様です。羽根そのものには色がついていないので、構造が失われない限り色があせることはありません。幼い頃拾った玉虫の羽根が色あせなかったのも納得です。

構造色の特徴として、見る角度によっていわゆる「玉虫色」に変化することがあげられます。このコガモ、傾きながらぐるぐると回り始めました。先ほど緑色に見えていた翼鏡が紫色に見え始めています。

ここではほぼ完全に紫色に見えています。

拡大します。これが構造色の特徴です。不思議です。

ユリカモメがいました。今季初めて見ました。

カモメは一般に厳しい顔つきをしているのですが、ユリカモメの顔つきは優しく見えます。

上品にも。

ユリカモメが足で水底をがさがさしています。

餌を見つけたのか顔を水中に突っ込んで食べようとしています。このような行為はコサギによく見られますが、ユリカモメにもあるとは知りませんでした。

このほか、マガモ、ヒドリガモ、カルガモ、カワアイサ、ホシハジロ、コサギ、アオサギ、カワセミ、イソシギ、ヌートリアなどを見ることができました。

2019.12.29.撮影
2019.12.29.記述




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