2020年1月12日日曜日

この木なんの木?:シャシャンボ

シャシャンボは京都市内では公園樹としてしばしば目にします。ツツジ科スノキ属に属し、ブルーベリーと同じ仲間です。小高木になり、初夏に白い花をつけ、秋に黒い実をつけます。実はアントシアニンが豊富で、生食可、小鳥も大好きな木の実です。

シャシャンボはササンボとも呼ばれ、漢字を当てると小々坊、小々ん坊で、小さい実という意味だそうです(牧野植物図鑑)。確かに実は丸く小さいですが、特に庭のブルーベリーと比較して小さくは感じません。うちのブルーベリーが栄養不足なのかもしれませんが...

嵐山近辺では亀山公園に多数植樹され、今年も枝が真っ黒になるほどたくさんの実をつけています。1月初旬現在では人通りの多いところの実はまだそれほど食べられていませんが、これから食べ物が少なくなると、ヒヨドリやメジロなどの食堂になります。

特にメジロは群れで訪れ、食べ終わると数羽で固まって目白押しをしながらうたた寝をする様子など見られることがあり、ほほえましいです。

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シャシャンボのつぼみです。2019.06.25.

少し開いた花。2019.06.25.

拡大写真です。いかにもブルーベリーにそっくりです。分類学的には少し離れているのですが、ドウダンツツジともよく似ています。アセビとも。そのはず、皆ツツジ科です。2019.06.25.

人通りの少ない場所の実は結構食べられていました。2020.01.06.

実を拡大すると、頂点に5弁の梅型模様が見えます。

さらに拡大。

樹上でくつろぐメジロです。2019.01.14.


シロハラも来ていました。2019.01.14.

これはアオジ。2019.01.14.

ひどい枝かぶりの写真ですが、ヒヨドリです。2019.01.14.

日付のないものは2020.01.06.撮影
2020.01.11.記述





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