キカラスウリはウリ科の多年草で、カラスウリよりも大きな黄色い実をつけます。カラスウリも多年草ですが、冬に地上部がほとんど枯れてしまうのに対して、キカラスウリは蔓の部分も生き延びて翌年さらに成長し、条件がよければ数十年の成長を見ます。
大きなものは根元の直径が10センチを超え、蔓を伸ばしている木に鈴なりに実をならします。蔓が樹木を締め付けて弱らせるフジとは異なり、基本的に巻きひげで木肌にとりついて伸びるため、ホストの樹木を傷めません。樹木とうまく共生できるつる性植物と言えます。
堤防の桜並木にその古株を見つけました。
*****
堤防斜面にはヨモギが伸びてきており、柔らかい芽が好みならば、ぼちぼち摘み頃です。暖冬のため、今年は成長が早いです。
キカラスウリは、桜の木を支える左側の杭の陰にありました。
これです。繰り返し行われる草刈りのために、株がえぐれて相当傷んでいます。
それでも何とか昨年まで延びていた太い幹は、ちぎれるように切られています。
上記の蔓はこの株とつながっていました。切り口の様子からして、切れ味の鈍った刈り払い機で無理矢理引きちぎったようです。今年の春に芽吹いてくることを願います。何からの保護策を考えねばなりません。
近くの護岸に別の株が成長し、実をつけていました。まん丸のキカラスウリです。少し交雑しているのかもしれませんが、キカラスウリには間違いありません。こちらの成長も見守ることにしましょう。
2020.01.28.撮影
2020.01.28.記述
0 件のコメント:
コメントを投稿