2020年4月11日土曜日

コクサギの雌花

先般観察したコクサギは雄木のみだったので、雌木を見たいと、樹木に詳しい方に連絡したところ、所在を教えてもらえました。それほど珍しい木ではないようですが、雄木だけ確認して雌木を確認できないのは気になります。

7都府県に緊急事態宣言が発出された翌日だからでしょうか、午後遅く訪れた場所は人気も無く、直近の人まで約500メートルという環境でした。

水辺にせり出してかなり大きな株に育っていました。遊歩道から十分写真が撮れますし、枝をたぐり寄せて接写もできました。

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これが雌花です。子房部分が大きく4つに膨れています。夕方の薄暗い場所で撮影したので、画像が粗いですが、いろいろなアングルから撮ったものをポストしておきます。






コクサギ型葉序がよくわかる写真です。

眺めると、葉の一部が撒いたようになっているのに気づきました。

 ほどいてみると、このようなイモムシが。ハマキガの一種のようです。


水に張り出した枝にはたくさんの巻いた葉が見えます。



コクサギは害虫駆除の働きがあるそうですが、これを食する害虫がいるとは意外です。しかし、よく考えれば、この木はミカン科ですし、あの猛毒のセンニンソウを食べるキイロハバチの幼虫もいます。さらに調べると、カラスアゲハやオナガアゲハはこの木に好んで卵を産み付けるとか。昆虫に限らず生き物の世界は深いなあ、と思わずにはいられません。

2020.04.10.撮影
2020.04.10.記述


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