しれません)の発見を書きましたが、その後雨にも負けず風にも負けず、アリジゴクは巣を手入れしながら元気に生きています。近くの巣穴からのアリ、落ち込むクモや甲虫などを食べて大きくなっていくようです。
この虫の英語名のantlionは学名のMyrmeleon: mýrmex (μύρμηξ) "ant" + léon (λέων) "lion"(ライオン+アリ)から来ています。ヨーロッパの諸言語では、アリジゴクは、ほぼこのアリ+ライオンを表す語で記述されるようです。もっとも、ライオンのような牙を持ったアリ、なのか、それともアリをライオンのように襲う虫なのか、今ひとつはっきりしませんが。
一方で、もう一つの英語名doodle bugのdoodleは、「(話・考え事をしながら)いたずら書きする」(ジーニアス英和大辞典)というような意味です。この名前はアリジゴクの行動から来ているように思えます。アリジゴクが移動する際にはお尻を前に、頭を後ろにして砂を推し進めますが、砂をかき分けて進んだその痕跡がちょうど殴り書きのように見えます。
https://www.tori-guide.com/blog/1514
また、NHKの自然科学番組「ダーウィンが来た」でアリジゴクを研究している松良俊明博士が紹介しているように、アリジゴクの仲間には殴り書きのような痕跡を残した巣を作るものがあるのです。
http://kyoushien.kyokyo-u.ac.jp/matsura/antlion14.htm
https://bugguide.net/node/view/41551
おそらくはこれらの習性(おそらく前者の)から英語名が来ているように思えます。
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明るい日当たりの河原に作っていますので、コウスバカゲロウかと思います。
背面が藪で餌の豊富な場所ですから、いろいろなものを餌食にしています。これはハムシの仲間。
大きなアブラムシが巣に落ちていました。
そしてこれはハエトリグモ。敏捷な捕食者が捕食される世界です。
一説にはアリジゴクの大顎から注入される神経毒はふぐ毒よりも強いと言われます。一咬みされると、とたんにおとなしくなるのはそのためでしょうか。小さいながらも獰猛な捕食者です。
2020.04.14. & 2020.04.27.撮影
2020.04.29.記述
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