今日明日と晴天が予報され、湿度も低いという予報が出ています。梅雨前に遠出をする良い機会ですので、ハッチョウトンボを見に行ってきました。ハッチョウトンボを見るのは2回目、初回はよく知った方々に連れて行ってもらったのですが、自分で探しに行くのは今回がはじめてでした。しかも初めての場所です。
現地に着いてあちこち探し回ったのですが、なかなか見つかりません。サイズ感がつかめないからでしょう。もう一度サイズを念頭に探すと、結局探し始めた場所に数匹がいました。
子供の頃のトンボはとにかく大きいものを捕りたくて、ヤンマばかり狙っていました。ハッチョウトンボはいたのかいなかったのか、よくわかりません。いたとしてもおそらく関心を持たなかったと思います。山里で田畑に山が迫り、清流が山から直接農業用の水路に流れ込むような環境は、ハッチョウトンボが棲むには少々清涼すぎていたかもしれません。また、このトンボが注目を集めるようになったのは、高度経済成長が環境に甚大な影響を与えた反省が始まった1980年代からだったと記憶しています。
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真っ赤なのはオスです。体長は2センチに満たないほど。小さいだけで十分かわいいのですが、目が赤色です。これが黒色だったらもっとかわいいのでは...などと思ってしまいます。
よく見ると右の羽に損傷があります。他のトンボなどに狙われたのでしょうか。
こちらがメス。黄色と黒の典型的な虎模様で、草を背景にすると紛れて見えなくなります。
子供の頃よく遊んだ田舎の小川では、川底の泥を救うと、わき出すようにヤゴが這い出してきました。休みの日に早起きして川沿いに本家まで歩くと、あちこちでオニヤンマが羽化しており、わずか800 mほど歩く間に羽化したオニヤンマを指に1本ずつ止まらせ、本家に着く頃には10本全部の指にオニヤンマが止まっていることもありました。
トンボは捕食者、昆虫の生態系の頂点に君臨します。しかも、ほぼ1年間を水中で過ごすために、水質劣化の影響をまともに受けます。トンボの飛び交う水辺というのは、健全な生態系が存在する証でしょうね。
2020.05.28.撮影
2020.05.28.記述
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