2020年6月30日火曜日

ニイニイゼミ

子供の頃は7月にならないと会えなかったと記憶しています。夏の訪れを確実に告げてくれるニイニイゼミです。これに、しかもオスの後から出現しがちなメスのニイニイゼミに、6月のうちに遭遇しました。進行する温暖化の影響でしょうか。6月27日亀山公園でのことです。

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昨夜羽化したばかりなのか、体にまだ柔らかさが残るような個体でした。飛翔力もあまりなく、素手で簡単に捕らえることができました。これは砂地に着地したところ。

ニイニイゼミはどこにでもいるのに捕らえることが難しい蝉です。理由は、1)小さい、2)鳴き声が響いて居場所を特定できにくい、3)樹皮に紛れる擬態が上手、の3点でしょう。木に止めて少し離れると、もう見えなくなります。次の2枚の写真を見て、拡大せずにすぐにわかる人は、虫取り名人でしょうね。


拡大すると、擬態名人の技に納得できます。

これのアナゼミ(羽化直前の幼虫)は全身に泥をかぶってカムフラージュしており、動作も緩慢で、なかなか見つからず、見つかったときにはすでに羽化途中ということもよくありました。

祖父母の田舎では、近所にあった一本の梨の木を特に好んで、たくさんのニイニイゼミが集まっていました。子供にはほどよく扱いやすい大きさのセミなので、夏の初めにはよく捕まえました。虫遊びの原点となった昆虫の1つです。

2020.06.27.撮影
2020.06.30.記述


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