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昨夜羽化したばかりなのか、体にまだ柔らかさが残るような個体でした。飛翔力もあまりなく、素手で簡単に捕らえることができました。これは砂地に着地したところ。
ニイニイゼミはどこにでもいるのに捕らえることが難しい蝉です。理由は、1)小さい、2)鳴き声が響いて居場所を特定できにくい、3)樹皮に紛れる擬態が上手、の3点でしょう。木に止めて少し離れると、もう見えなくなります。次の2枚の写真を見て、拡大せずにすぐにわかる人は、虫取り名人でしょうね。
拡大すると、擬態名人の技に納得できます。
これのアナゼミ(羽化直前の幼虫)は全身に泥をかぶってカムフラージュしており、動作も緩慢で、なかなか見つからず、見つかったときにはすでに羽化途中ということもよくありました。
祖父母の田舎では、近所にあった一本の梨の木を特に好んで、たくさんのニイニイゼミが集まっていました。子供にはほどよく扱いやすい大きさのセミなので、夏の初めにはよく捕まえました。虫遊びの原点となった昆虫の1つです。
2020.06.27.撮影
2020.06.30.記述
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