2020年8月15日土曜日

センニンソウが咲きました

 Flowering of sweet autumn clematis

センニンソウの学名を調べていて、この花もクレマチスの名前があることに気づきました。学名はClematis terniflora。Clematis はギリシャ語の klema(若枝・つる・巻きひげ)の縮小形から来ており +「三つの」と「花」ですが、実際にはfloraはこの場合「葉」を意味しているのかもしれません。今回の写真は花を中心に写して選びましたが、葉は間合いの広い5枚の小葉を持つ奇数羽状複葉。先端部には確かに3枚の葉があり、この葉柄が巻きひげとなって他の植物などに絡みつきます。

猛毒として知られ、かつては便所にウジのわくのを防ぐために入れたとか、家畜は絶対に食べないので「馬食わず」などとも呼ばれています。

花がきれいに咲きそろう年とそうでない年があるのですが、今年は良いようです。家のすぐ傍に大きな株があって、見頃です。

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一面が真っ白になるほど咲き誇っています。


白い花弁と見えるものは萼片です。



雄しべは多数。めしべの柱頭は8つ程度に割れています。

果実には2.5-3cmの花柱があり、花柱は長い羽毛状。その銀色の羽毛が風にたなびいて白髪のように見えることから、センニンソウの名前があります。果実がよく実る年には、これを食べる昆虫がいるらしく、果実の真ん中だけに穴を開けます。今年はぜひその正体を突き止めたいと思っています。

2020.08.13.撮影
2020.08.13.記述


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