2020年8月21日金曜日

亀岡盆地

Looking for rare species in Kameoka

昨年の10月にアカネツボミフクレフシを観察した場所に行ってきました。アカネの花が咲いていれば、フクレフシを作るタマバエの類も観察できるのではと思ったのです。しかし、ちょっと時期が早すぎたようで、肝心のアカネはまだ若い蕾状態でした。

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ヤマノイモの花が咲き始めています。ヤマノイモは雌雄異株で、上に向かって花序を伸ばすのが雄株です。


下に向かって花序を垂れるのが雌株。花は雄花ほど密ではありません。


子房部分の翼(突起)が成長と共に大きく張り出して、3つの翼をもった果実が実ります。

周辺に多数生育しているイヌクグ。『京都府レッドデータブック2015』では準絶滅危惧種ですが、生育の条件が整った場所では、大いに繁茂して「雑草」です。

昨年は豊作、今年は不作のスズメウリが実をつけていました。今年はじめてみました。



ヨシの間に隠れてこちらを見るバッタです。多分イナゴでしょう。どこかで見たようなとぼけた顔。

スクミリンゴガイ(ジャンボタニシ)の卵塊が、ため池の護岸やヨシの根元などに産み付けられています。

そのため池で見た、おそらくオニバスの葉です。完全な形ではなく、株が相当弱っているようです。先のスクミリンゴガイや草食魚類、ミシシッピアカミミガメなどによる食害を受けているのかもしれません。オニバスは「ハス」の名が付きますが、スイレンの仲間です。「オニ」の名前が付くので外来種のように聞こえますが、日本の在来種です。『京都府レッドデータブック2015』では絶滅寸前種の扱いです。

ため池にはウチワヤンマが飛び交っていました。

その抜け殻を拾いました。全長4.5センチあります。ヤゴは深いところに生息していて、生きた状態ではなかなか見る機会がないと、人から聞きました。

頭部は比較的おとなしい形ですが...

腹部はちょっと猛々しい。鋭い刺が節ごとに生えています。上が背面上部。ゴジラ的?

池の周辺では、ショウリョウバッタが草の葉を抱いて死んでいます。これはエントモファガ・グリリという菌類に冒されたためで、桂川では約数年に一度の頻度でよく目にします。

ベニバナボロギクが種を飛ばしていました。

ヨウシュヤマゴボウの実りです。

午後遅く出かけたためか、ニイニイゼミとアブラゼミの声がよく聞こえました。ミンミンゼミも少し混じります。夕方になるとヒグラシが鳴き始め、クマゼミの声のしない、「日本のセミの夏」を聞いてきました。


途中通りかかった農家の作業小屋の脇に桐の木があり、豊かに実っていました。昔はどこの村落にもよく生えていました。桐は大木になりますが、その種子は極小です。

その木肌です。

用水路の傍にはアキノタムラソウの花がひっそりと咲いていました。

覚えのために撮影したアキノタムラソウの葉です。

2020.08.18.撮影
2020.08.20.記述


 

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