2020年8月27日木曜日

全身カモフラージュのイモムシ

A caterpillar with its body covered in dead leaves

クサイチゴの茂みを眺めていると、奇妙な動きをする枯れ草があります。何だろうとよく見ると、虫の動きらしい。目が慣れてくると、全身にクサイチゴの枯れ葉をまとったイモムシが見えてきました。昆虫の幼虫や成虫が体を天敵から隠す方法には、周囲に紛れるように体そのものの模様や形を変える方法と、体にものを乗せたり貼り付けたりして隠す方法とがあります。後者の方法をとるものとしては、以前紹介したイチモンジカメノコハムシなどがありますが、これは尺取り虫の類の幼虫のようです。

調べてみると、ギンスジアオシャクという蛾の幼虫のようです。

*****

最初は後ろ足だけでぶら下がっていましたので、何がなにやらわかりませんでしたが、前足をついてくれて、見えてきました。


この写真ですと体が左向きになっていることが、よくわかります。左に頭と6本の足、右に尾部の足で、尺取り虫がよくするアーチ型のポーズを取っています。

拡大します。

これは別個体。体を上から見たところで、うんと伸ばした体の頭(中央下部)と尾部(中央上部)が見えています。

これはその個体がアーチ型に体をそらせたところ。ほぼ全身が見えています。どのようにして枯れ葉を身にまとっているのかは、よくわかりません。

すぐ間近にいろいろ不思議なものが、まだまだたくさんいるものです。

2020.08.25.撮影
2020.08.26.記述



0 件のコメント:

コメントを投稿

池端で

買い物の帰りに遠回りをして池端の野鳥を見てきました。折からの寒波でこの冬一番の冷え込み。横殴りの風が吹く中の観察です。人の出がないので、日頃は隠れていがちな野鳥の姿を認めることができました。 ヒクイナです。 タシギです。 クイナです。 晴れ間に突然カワウの一群が飛び立ったと思った...