2020年8月29日土曜日

みずの森訪問

Visiting Mizunomori, an aquatic plant park in Kusatsu City

夕刻のニュースで草津市の水生植物公園みずの森で、オニバスの葉の上に子どもたちを載せるイベントが紹介されていました。オニバスが数種類あるということでしたので、琵琶湖の植物の勉強もできるだろうと、出かけてみました。

この施設は琵琶湖大橋の近く烏丸半島に、琵琶湖博物館に隣接しています。琵琶博は滋賀県立ですが、みずの森は草津市立です。初めての訪問です。琵琶湖固有の在来植物の展示はそれほどなくて、ちょっと期待外れでしたが、屋外展示は琵琶湖を背景にして広々としていて、開放感抜群でした。

入り口付近に展示してあったミズアオイです。京都府では絶滅寸前種、環境省レッドリストでも準絶滅危惧種に指定されています。先般京都の東本願寺で池の中の埋土種子が発芽して花を咲かせたという新聞記事を読みました。その花です。

これは屋内展示のイヌタヌキモ。

こちらは同じくフサタヌキモ。

マツカサアナナスという名前のアナナス。パイナップルに似ていますが、松かさのような大きさです。パイナップルの仲間ですが、およそ食用とはほど遠い。形が面白いので気に入りました。

池には睡蓮が美しく咲いています。






これはインドボダイジュ。

これはサラノキ、沙羅双樹で、日本花が咲いたのはこの木だけだとの解説がありました。

入り口にはコウホネの特設展示が。コウホネは漢字で書くと河骨。肥大した地下茎が骨を思わせることから名前がつけられたとか。江戸時代には徳川の三葉葵と並んで家紋の人気柄だったそうです。そのほか屯田兵が米に混ぜて炊いて空腹をいやした等々、河骨と人との関わりが紹介されていました。

ガガブタと花です。

オニバス。

近くで見ると、山岳のジオラマのように見えます。

さらに近寄ってみると表面が...

鋭いトゲだらけ。トゲは葉裏にもあります。オニの面目躍如。

これが葉の裏側。閉じ込められた空気室で浮力を得ている様子がわかります。

こちらはパラグアイオニバス。

このオニバスには表面の棘がありません。冒頭に紹介した蓮の葉に乗るイベントはこのオニバスを使っていたのも納得です。

こちらがパラグアイオニバス。表面に棘がありません。

こちらが在来種のオニバス。鋭い刺がびっしり。同じオニでも、優しさがだいぶ違います。

2020.08.25.撮影
2020.08.28.記述


 

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