2020年9月13日日曜日

ウマノスズクサ

 ウマノスズクサは『京都府レッドデータブック2015』の準絶滅危惧種になっています。家の庭で、人からいただいた株を育てているのですが、ジャコウアゲハの旺盛な繁殖行為によって、ほとんど絶滅状態になっています。

それで、これを近くの堤防の法面に増やそうと、梅雨の時期にひこばえの移植を試みました。場所を変え、条件を変えて生育を見ていますが、どうやら、ウマノスズクサの生育条件がわかってきました。

1.まず、水はけの良いところ。法面の下の方は株が消滅しました。草の根が絡み合った、ふかふかの土で大丈夫です。
2.次に、陽光のよく当たるところ。直射日光は平気です。
3.最後に、草刈りがしばしば行われるところ。草刈りにめっぽう強いです。風通しの良い生育環境を好むようです。

最後の点は意外でした。それを確認して河川敷でウマノスズクサの繁茂している場所に注目すると、かなり頻繁な草刈りが行われていることがわかりました。ウマノスズクサはつる性の植物で他の植物に巻き付いて育ちますが、他の植物が繁茂して、陰になって蒸れると枯れてしまいます。

草刈りが入った後、先ず一番に伸びてくるのがウマノスズクサです。つる性ですが、茎がかなり固くてそれなりに自立もします。

ということで、来年に向けての移植の知識ができました。

*****

この日は自宅のウマノスズクサに4化目(?)の幼虫が発生したので、自生している場所に逃がしに来ました。というか、強制的な退去です。

ヤマトシジミのようです。雨上がりの羽根を乾かしていました。ちょっと珍しいポーズです。


これが自生地のウマノスズクサ。約2週間前に草刈りが会ったようです。しっかり生えてきています。

周囲の単子葉植物に負けません。

ヒルガオの伸びにもなかなか負けていません。

このような場所をあちこちに作りたいですね。

河川敷ではセンニンソウの花が見事に咲いています。この木、実はナンテンの木なのですが、気づく人はまずありません。

2020.09.11.撮影
2020.09.12.記述



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