2020年9月22日火曜日

林縁を歩く

昨年一度訪れた京都府南部の希少種の多い地域の林縁を歩きました。その時のメモです。山を崩し谷を埋める大規模開発が進んでいるのですが、希少種はまだ健在でした。

今回はミミカキグサとモウセンゴケ2種の他に、新たに発見した希少種とおぼしき植物があるのですが、それについては調べがついてから、またいずれ。

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ノリウツギのようです。あちこちに花を咲かせていました。


フジバカマ。アサギマダラの姿はありませんでした。道端に咲いていたので、在来種ではなく、園芸種が逸出したもののような気がします。

これはヒヨドリバナだと思いますが、フジバカマと交わっているかもしれません。

アキノタムラソウ。

今年は少なめのスズメウリが咲いていました。これは雌花です。


サルトリイバラの実です。

サルトリイバラの葉裏には、ルリタテハの幼虫が隠れていました。一見おどろおどろしい姿をしていますが、毒針も毒もなく、成虫はとても美しいタテハチョウです。全身を覆う棘(肉角)は、外敵の接近を感知し、外敵に容易に体を触らせないセンサーとしての役割を果たしているのではないでしょうか。推測ですが。

これは希少種ミミカキグサ。『京都府レッドデータブック2015』で準絶滅危惧種です。

水中に見えるのがミミカキグサの葉ですが、栄養の不足を昆虫を補食することで補っていると言うことです。タヌキモと同様、タヌキモ科 タヌキモ属の食虫植物です。

これはコモウセンゴケ。『京都府レッドデータブック2015』では絶滅寸前種。


キンモンガには三回ほど出会いました。薄暗い林縁に飛ぶ姿が鮮やかです。

2020.09.19.撮影
2020.09.21.記述



 

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