2020年10月19日月曜日

キツネノタイマツ?

 子どもたちが自然に親しむ企画で、早朝から「バッタのオリンピック」のお手伝いをしました。前日は一日雨。低い気温と湿った草藁の中では、なかなかバッタも見つかりません。探す途中に変わったきのこを見つけました。

キツネノタイマツのようです。スッポンタケ科スッポンタケ属のきのこで、キヌガサタケなどの仲間です。類似したきのこにはキツネノエフデとキツネノロウソクがあるのですが、図鑑やネットを調べてみると、キツネノタイマツのように思えます。

スッポンタケの仲間はいずれも、グレバ(胞子形成部分)が成熟すると悪臭を持つ粘液質の物質で覆われ、はえなどの昆虫を引き寄せて胞子の拡散をはかることで知られています。

昨年は久我橋近くの草原に生えているのを見ました。今日は小さなカメラしか持っていなかったので、午後改めて撮影のために訪れると、すでにほとんど形がない状態にまで崩れていました。

日頃の生活を反省して、明日は早起きして撮影に行きたいと思います。

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ちょっと人目をはばかられる形状はスッポンタケに共通した形です。英語ではstinkhorn(くさい角)と呼ばれ、phallic shapeなどとも描写されています。日本の「スッポン」の方がまだユーモアがありますね。



2020.10.18.撮影
2020.10.18.記述



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