11月初旬に買ってきたサフランが開花しはじめました。サフランは学名Crocus sativusアヤメ科の植物で、学名の通りクロッカスの仲間です。秋が花期で、紫色の花に3本の深紅の雌しべを付けます。この雌しべを乾燥したものが、香辛料のサフランで、古来薬用にも用いられてきました。料理に使うと、独特の香りと黄色(黄金色とも)の美しい色を発し、インドのサフランライスや、スペインのパエリアなどに欠かせません。かつては同じ重量の黄金と交換されたとも聞いています。
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さて、我が家ではサフランはもっぱら雌しべの収穫のために育てます。花を咲かせた翌年にも咲かせようとしても、なかなか球根を太らせることができないので、もっぱら秋に球根を買ってきて、花を咲かせ、鑑賞してから雌しべを収穫して、その後球根は処分してしまうので、サフランに「ごめんね」と言いながら毎年植え付けています。
10球で約500円。これから約20の花が咲きますので、雌しべは20x3=60本。これだけのサフランを香辛料として買うと、500円から600円はしますので、ばっちり元が取れる、と思っているのですが...庶民の世知辛い計算ですね。
写真の上の花は雌しべの収穫済み。下の2つは収穫前です。鮮やかな赤色の雌しべがあると花が引き立ちますが、取ってしまうと、ちょっとさみしい。
ですが、大切に保存して、おいしくいただきますので、許してもらいましょう。右が乾燥前、左が乾燥後です。
2020.11.09.撮影
2020.11.13.記述
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