2020年11月28日土曜日

三川合流秋景色(続き)

 昨日に続いて三川合流の秋の景色からメモしておきます。

ちなみに三川合流は、桂川、宇治川、木津川が合流して淀川になる地点。木津川と宇治川、宇治川と桂川との間を隔てる堤防があり、前者は「背割堤」と呼ばれ、桜の名所となっています。後者はかつては畑を作ってを耕作をする人も会ったと聞きますが、現在は河畔林が自由に生い茂り、自然観察にはなかなか面白い場所です。

この場所はかつては広大な巨椋池の一部でしたが、19世紀から20世紀にかけて60年あまりにわたる大規模な土木工事が行われ、現在の景観が生まれました。歴史を調べると、主な工事としては、1867年に木津川を南へ付け替え、1896年以降宇治川を淀の南へ付け替え、1900年頃には桂川の改修、1918年から1930年には宇治川・木津川合流点の下流への移動、背割堤設置工事、ということになるそうです。この地点は昔から水が「淀む」地域、つまり、海抜が低いために水害が起こりやすい地域です。先ほど国土地理院の地図を参照すると、三川合流地点の河川の水面標高は7m、背割堤の上で15m、下で10m程度と出ました。大阪湾から40キロほど。南海大地震などあれば、この地点まで津波がさかのぼってくるかもしれません。

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イヌホオズキですが、これは実の付き方、照りからして、アメリカイヌホオズキのようです。


ニワトコの芽がしっかりとできています。


これはカラスウリクキフクレフシ。昨年と同じ場所にありました。昨年よりは数が少ない。

先日はニガカシュウでしたが、これはヤマノイモのようです。葉もほっそりしていて...

むかごも丸っこいです。


これはヒラタケの幼菌。これから大きくなります。昨年に比べるとやや成長が遅いようです。



これがお目当てのマユミ。果皮が割れて中の赤い種子が垣間見えます。これは仮種皮を被った種で、種子そのものは人間には毒性を持ちますが、仮種皮を狙うのでしょうか、鳥達の好物でもあります。







2020.11.26.撮影
2020.11.27.記述





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