2021年5月10日月曜日

カゲロウの季節

桂川のカゲロウの羽化が最盛期を迎えています。少し前はカワゲラ、特にフタメカワゲラの羽化が多かったですが、今はモンカゲロウの羽化に移っています。カゲロウの類は一般に水面羽化で、羽化した亜成虫が空中を飛翔して、川岸の樹木の葉などに止まり、その後脱皮して成虫になります。成虫脱皮の前の状態と言えば、通常はサナギの状態ですので、それが飛翔できるというのは、何か不思議というか、驚きです。

*****

モンカゲロウの成虫です。弓のように反るのは、ちょっと緊張しているとき。前に突き出ているのは触角ではなくて、前肢です。尾毛がとても長く、優雅に見えます。

これが亜成虫。尾毛は長いですが、前肢がとても短い。水中から羽化したばかりの羽根と重いからだで飛ぶ際に、空気抵抗を抑制するのでしょうか。

これが亜成虫の抜け殻。この細い尾毛をどうやってうまく抜くのか、不思議です。羽根の抜け殻は縮まってごく小さくなります。今の季節、川縁の並木を歩くと、この抜け殻がはらりはらりと降ってきます。

2021-05-08 撮影

0 件のコメント:

コメントを投稿

イヌコリヤナギ

年初に広沢池で一枝手折ってきたイヌコリヤナギが開花しました。小さくて、ネコヤナギほどは猫っ毛がありませんが、かわいらしい小さな花です。折から今夜は全国的に寒波の襲来で降雪や凍結が予報されています。暖房の効いた部屋の中だけは、一足早く早春の装いです。 ネコヤナギとはしべの色や形も微...