バッテリーで有名なGSユアサ本社裏、天神川沿いにチガヤの群落があります。河川敷のあちこちにもあるのですが、草刈りが入ったり、他の雑草が入ったりで、一面のチガヤはなかなかありません。この場所もそれほど大きくはありませんが、風になびく白い穂を鑑賞する程度の大きさはあります。
チガヤといえば夏越の祓、6月末になると神社に大きな茅の輪が作られ、それをくぐることで半年間の厄をはらうという行事が行われます。由来については地域の行事や神社を扱ったページでもいろいろと語られているので、省略しますが、茅(ち=かや)とは、茅萱(ちがや)菅(すげ)薄(すすき)などの総称で、現在の茅の輪もチガヤではなく、実際はススキなどで作られることが多いようですが、本来はチガヤで作ったとか。
河川敷で見るチガヤは草丈20~30cmがせいぜいです。これで茅の輪を作るのはちょっと無理なんじゃないかな、と長い間思っていましたが、以前勤め先の植え込みにチガヤが生え、これが草刈りを経験することなく、伸びたら、何と1m50cmあまりに育ちました。これだけの長さがあれば、十分に茅の輪を作れます。
かつて、野原にチガヤが思いっきりのびのびと群生した頃は、壮大な群落が見られたのかもしれませんね。
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目を閉じて、一面のチガヤの野を想像することにいたしましょう。
2021-05-25 撮影
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