2021年6月12日土曜日

ソヨゴ

樹木の観察をしていて困るのは、雄花と雌花が別の木に咲く雌雄異株が大変多いことです。先般もナナミノキの開花を確認して「これでよし」と思ったのですが、花の姿を思い浮かべるうちに、「ひょとしたら」と思い立ち、調べてみると、これがやはり雌雄異株。雄花の方を観察していました。一般にモチノキの仲間は要注意です。

そう言えば、ソヨゴもモチノキの仲間。先般開花を確認して、その大人しい花の姿に好感を持ったのですが、今日山間の林道で観察して、これも雌雄異株であることを確認しました。雄花は比較的密に、雌花はやや疎に咲いています。

およそ人目を引く花ではありませんが、花期を見つけて愛でるのも、これまたよしということで。

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雄花です。

花弁の数、雄しべの数はかなり不規則です。

そしてこちらが雌花。

子房の膨らみが目立ちます。雄しべは退化していますが、付いています。

植物は雌雄が一つの花に揃った形から、雌雄異株へと進化しているように思えます。

2021-05-11 撮影

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