2021年7月9日金曜日

リョウブの花

観察を続けている林縁にリョウブの花が咲いています。リョウブは漢字で書くと「令法」、「りょうほう」あるいは「りょうぼう」などと呼ばれるようで、意味は大化改新以後の中央集権的国家の制定した公法を中心とし、慣習法も含むする法体系のことです。つまり、「法令」の意味。

これはかつて若葉を食用としたため、救荒食料として、リョウブの植栽と乾燥葉の貯蔵を農民に命ずる官令が発せられたことから命名された、つまり、「官令」=「令法」が名前の由来のようです。 調べてみるまでそんな重々しい過去があるとは知りませんでした。確かに春の芽生えの季節には束生する若葉が美しいのですが、今は好んで山菜として食する人はいるのでしょうか。

*****




2021-07-01 撮影



0 件のコメント:

コメントを投稿

東公園:いきもの観察

今年の秋の公園生け垣の剪定は、不思議なことに側面のみを剪定し、上面は剪定なしでした。このままだと来春の芽吹き以降シュートが伸びて、春の剪定が大変になると思われますが、自然観察には、生き物の生育環境がある程度保全されて、いい加減な剪定はありがたいです。 アラカシの葉陰にオオカマキリ...