2021年8月14日土曜日

アメリカネナシカズラ

灼熱の太陽をものともせずに、アメリカネナシカズラが繁茂しています。河川敷のあちこちに「黄色いラーメンをぶちまけたような」と、憎々しげに言う人もありますが、黄色く広がる編みのようなものがそれです。黄色いのは葉緑素がないから。葉緑素がないのに成長できるのは、他の植物に寄生して栄養を吸い取るからです。下の写真では主にクズに寄生していますが、実際にはありとあらゆる植物に絡みついて、茎の部分巻き付き、寄生根を伸ばして栄養を吸い取ります。

昨年は在来種のネナシカズラの爆発的発生を見ましたが、今年は全く姿を見せていません。野生の植物にありがちなことですが、前年に繁茂して大量の種子ができたからと言って、翌年にも大量に発芽して繁茂するとは限らないのです。

その点、このアメリカネナシカズラは、視野一面を覆うような爆発的な発生はありませんが(と言っても下の写真では相当なものですが)、毎年コンスタントに発生を見るということは、日本の風土条件に合った植物なのかもしれません。

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ネナシカズラに寄生された植物は元気がなくなり、その部分が陥没したように見えます。

これは別の場所、遠目に3箇所に群生が見えます。

拡大します。クズの葉がそのぶぶんだけくぼんでいます。

2021-08-07 撮影

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