よく知った方に大まかな場所を聞いて、ホンゴウソウを探しに行きました。『京都府レッドデータブック2015』では絶滅寸前種となっています。ホンゴウソウは、ギンリョウソウなどと同じく腐生植物の一種で、葉緑素を全く持たず、植物の遺骸などから養分を取って育ちます。ただ、こちらは極小の植物です
事前に場所を聞いていたのですが、全く見たことのないものを探すのは、大変難しいということは、実際に探し始めてよくわかりました。ましてや薄暗がりの林縁で、雨もぱらつく午後遅く。ヤブ蚊の猛攻もありました。教えていただいた方に2度お電話して手がかりを頂き、ようやく発見した頃にはヤブ蚊にかなり献血した後でした。
見つからないのも無理はありません。茎の直径0.5ミリ程、高さは3~4センチ程の、地面に溶け込みそうな赤紫色の植物でした。「這いつくばらないと見えませんよ」というアドバイスはまさにその通りでした。
*****
手前が約3cm、後方のものは約4.5cmです。
このような植物がいったいどのようして進化の果てにできたのか。生きものの多様性に感動しきりでした。
2021-08-23 撮影
0 件のコメント:
コメントを投稿