2022年9月9日金曜日

ウスバキトンボ:Pantala flavescens

一昨日雨の後の夕刻に、自宅付近の草の葉木の枝にウスバキトンボが多数止まっていました。夕刻の薄明かりの中では体を確認できても、あまりにも薄い翅が見えず(目もかすんでいますので)、本当にトンボか、と何度も確認しなければなりませんでした。それほどにウスバキトンボは儚い体をしています。重さは1円玉(1グラム)の1/3から1/2、翅1㎠にかかる重さは0.02g程ということです。1個体が7000キロ以上を飛ぶことがあるという、飛翔能力にきわめてすぐれたトンボです。日本ではちょうどお盆の精霊送りの頃からよく見るようになること、霊のように軽く儚い体をしていることで、ショウリョウトンボの名前にふさわしいようにも思います。昨日は台風一過晴れた日で、このトンボが多数舞う姿を見ることができました。

秋空を舞うウスバキトンボの群れです。

こちらは一昨日の夕刻玄関脇のクサボケの枝や草の茎に止まっていたウスバキトンボ。雨に濡れた翅はいよいよ透き通って、ほとんど実体感がありません。


Photos 2022-08-06, 07


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