2022年9月24日土曜日

みずの森例会(その2):Visiting Mizunomori Park

みずの森では懐かしい植物に出会えました。綿の花です。郷里の祖父母の蔵には、綿を繰らない状態の綿花が網に入れて天井から吊してありました。「綿を繰る」というのは、綿の実から綿の繊維を外すことです。綿の繊維は、小豆ほどの大きさの、固い種皮を持つ綿の種子から生えていて、これを外す(むしり取る)には、手作業ではとうてい不可能でした。当時の農家では初期の洗濯機のローラーを小さくしたような、木製のローラーを用いていました。これを「綿繰り」と呼びます。調べてみると「綿繰り機」は今でも製造されて販売されています。天井から吊してあったのは、ネズミの食害を防ぐためでした。

小学校の5,6年生の頃でしたでしょうか、これを見つけて興味を持ち、祖母に「綿の種を蒔いてみたい」と提案し、翌年の春に播種しました。採種されてからかかなり長い年月が経過していたにもかかわらず、20粒ほど蒔いたうちの1/3ほどが芽を出し、その秋にはそこそこの量の綿花が収穫できました。それから約20年あまり後、郷里を離れ、結婚して子供ができ、近くの家庭菜園を借りて野菜を作っていた時に、思い出して種子を求め綿を栽培し、子供の学校や職場の同僚たちに配って、珍しがられ、教材にもしてもらいました。

綿はアオイ科ワタ属に属し、昨日ホシホウジャクが吸蜜していたと紹介したフヨウ、ハイビスカス、ムクゲ,オクラなどときわめて近い種です。共通した特徴は、5枚の萼片と5枚の大きな薄い花びら、そして花の中心に雌しべが突き出して、その雌しべに多数の雄しべが筒状に合着していることです。一見、雌しべの花柱から雄しべが多数生えているように見えます。

綿花、国や人々の運命を変えた植物です。種子が開くときには果皮が縮んで固くなると同時に先が鋭く尖り、手作業で綿花を摘むのは指先から血を流す過酷な労働だったということです。

ワタの花です。美しく咲く一日花です。

Photos 2022-09-22


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