春から観察しているゴミグモの卵が孵化しました。一昨日観察に出た際に気づき、昨日撮影してきました。熱中症警報が出ている午後1時。風が強く、気温は37度ほど。撮影のために膝をつくと、焼けた御影石が皮膚をやけどさせるような悪条件でした。やはり撮影は夕刻か早朝にしないと健康を害することを痛感しました。観察地は自宅から自転車で約30分というのも、この季節にはつらいです。2度ほど頭から水を被りながらの遠征になりました。
さて、ゴミグモです。春から巣をかけていた3匹のメスのゴミグモのうち、産卵するまでになったのが2匹。一昨日見たところ、そのうちの1匹の巣が破れて、卵嚢だけがぶら下がった状態でした。昨日出かけたときにはその卵嚢も、風に流されたのか下方の枝にぶら下がった状態でした。手に取ると、表面から体長2ミリほどの子グモがわらわらと周囲に逃げ出したので、孵化直後と思われます。
もう一つの卵嚢は母グモに守られ、その周囲には極小の巣を張る体長5ミリほどの子グモの姿が見られました。
卵嚢から出てきた体長2ミリほどの子グモです。まだあまりゴミグモらしい姿をしていません。
こちらはもう一つの母グモの卵から先に孵ったと思われる子グモです。小さな巣を張っています。いっちょ前にゴミを集めているのが、可愛らしい。体長は5ミリほどです。
以下、色々なバリエーションがありますが、子グモはどちらかというと、ゴミの上部を定位置にして、獲物を待っているようです。
これが上記の子グモたちの母親。さすがに貫禄ですね。卵嚢はすべて空になっているようですが、まだ守っています。
上記の子グモを何匹か連れて帰り、自宅の庭に放しました。これは放す直前の子グモの様子。少し成長しただけですが、ゴミグモらしい体つきになっています。
これまでの観察から、ゴミグモの巣は風通しの良い生け垣のような場所に見られるので、庭の中でもそのような場所に放しました。順調に育ってくれることを願っています。
2023-07-17
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